長い時間かかって八ヶ岳から藁で編んだ入れ物に入れられてお兄ちゃんと今の家族の家に連れて来られたんだ。冬の八ヶ岳は寒いから、僕たちは生きて行けないからと、東京の家にお引っ越しをしたんだよ。新しい家にはお姉さんが2匹居て、大きなケージの中に１０日間入れられていたんだ。そしてお姉さん達とお見合いして気に入ってもらったんだ。ここの家の人達には、僕たちほっぺキュッて何時もくっつけらていたよ。最初はやたら写真撮られるのが好きじゃなかったけど、今は慣れちゃったかな。でも抱っこされるの好きじゃなかったな。
お兄ちゃんはcoco,僕はtimって呼ばれる様になったんだ。何時もお兄ちゃんと一緒でちょっとだけ大きいお兄ちゃんに僕は何時だってくっ付いて居たんだよ。優しいお兄ちゃんでね。僕は本当に幸せだった。遊ぶ時も一緒に色んなオモチャを貰って遊んだよ。毎日いっぱいプロレスごっこしたり、かくれんぼしたりして遊んだんだ。
お姉さん達も優しかったよ。それは今だって変わらないけどね。大きいお姉さんがvviviさんで、小さいお姉さんんがcicyちゃんって言うんだ。
でもね、coco兄ちゃんが僕たちが４歳の秋に虹の橋を渡って僕の所から旅に出ちゃったんだ。僕は凄くかなしくて毎日お兄ちゃんを探したよ。家の人が虹の橋の事を話してくれたけど、僕は帰ってきて欲しかった。お兄ちゃんの匂いのする首輪がずっとたなの上に有って、その匂いのする所に毎日いたよ。でもお兄ちゃんは帰って来なかったんだ。
僕は何時のまにか家の中で一番大きい猫になっていたんだ。最初に会った時に、vivi姐さんもcicy姉さんもうんと大きかったと思ったけど、いつの間にか僕の半分くらいになっちゃったんだ。そしてある日家の人達がお家の中の物をドンドン片付けて、ぼく達の匂いのする物が無くなっていったんだ。僕は物凄く不安になった。どうなっちゃうんだろう。いつの間にかお兄ちゃんの匂いも消えてしまったし、僕たちは別々の小さい入れ物に入れられて何処かに移動させられたんだ。
最初の所では洗濯ネットに迄入れられてた。次の所ではネットからは出されたけど、小さい入れ物のまま、みんなとはなれて飛行機に乗ったんだ。長い時間経った後、僕はガムテープでグル巻になった状態の箱の中にいて、知らない言葉の人達が沢山居る部屋の前にお姉ちゃん達と並んで置いておかれていたんだよ。怖くって、いっぱい鳴いた。隣でお姉ちゃん達もいっぱい鳴いていたよ。でもねその内に、家の人の声と匂いがしたから少し安心したのを覚えているよ。
僕は疲れて、がたがた動くタクシーのシートの上で眠っちゃったんだ。目が覚めたときは、知らない部屋で入れ物から出してもらっていたよ。で、目の前に有ったトイレに飛び込んでずっと気が張っていてできなかったオシッコしたんだ。もうね、本当に我慢していたから凄く安心したよ。でね、その後は狭い箱が有ったからそこに入って安全確保したんだ。
しゃーしゃー言って、家の人が外に出なさいって言っても、言う事聞いてあげなかった。だって物凄く怖かったし、お腹すいたし、喉も乾いていて、おしっこもしたかったのに、暗い所にみんなと離れて、長い間キーンって言う音がする所に居たんだからね。この場所はやっと全部満たされて、絶対に出たく無かったんだよ。そこはね大切な物を入れる所だったんだって、じゃあ僕は大切じゃないからお外に出されたんだろうか…。まあでもご飯の時間になったし、お腹凄く空いていたから、暫くしてから出てやったけどね。 by tim.
さて、今日はここ迄です。坊やとお姉ちゃん達をホテルに置いて、この日から私達は今のお家に移る迄、中々落ち着けませんでしたが、今ではみんな幸せに暮らしていますよ。
この後の坊やの今に至る迄のお話は、又次回に致しますね＾v＾b。ここ迄観て下さってありがとうございました。お別れに、私の大好きだった今は亡きcocoちゃんのお写真貼っておきます。優しいお兄ちゃんで何時も坊やをよく面倒見てあげていました。今の坊やが健康で長生きして、まだまだ元気で居るのはcocoちゃんんが命の接ぎ木をしてくれたのじゃないかなって、私は思っているんですよ。 では皆さん又です＾v＾b
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